海外団体旅行の日
歴史的記念日海外団体旅行の日とは
毎年1月20日は「海外団体旅行の日」です。1965年(昭和40年)のこの日、日本航空が日本初の海外パッケージツアー「ジャルパック」の販売を開始しました。それまで一部の富裕層に限られていた海外旅行が、一般の人々にも手の届くものとなった記念すべき日です。
海外旅行自由化の時代
1964年4月、日本は海外渡航の自由化に踏み切りました。それ以前は、業務や留学など特別な理由がなければ海外に行くことはできませんでした。東京オリンピックを控えた国際化の波の中で、観光目的の海外旅行がついに解禁されたのです。
自由化直後の状況
渡航が自由化されたとはいえ、当時の海外旅行は非常に高額でした。航空券の手配、ホテルの予約、現地での移動手段など、すべてを個人で手配するのは大変な労力と費用がかかりました。
ジャルパック誕生
日本航空は、海外旅行をより身近なものにするため、航空券・ホテル・観光をセットにしたパッケージツアーを企画しました。これが「ジャルパック」です。添乗員が同行し、言葉の壁も心配いらない安心感が、多くの人々の支持を集めました。
第1号ツアーの内容
- 行き先 ― ヨーロッパ16日間、アメリカ方面など
- 価格 ― 約36万円(当時の大卒初任給の約15倍)
- 特徴 ― 添乗員同行、観光・食事付き
- 参加者 ― 新婚旅行や記念旅行での利用が多かった
団体旅行がもたらしたもの
パッケージツアーの登場は、日本人の海外旅行のあり方を大きく変えました。団体で行動することで、個人では行きにくい場所も安心して訪れることができるようになりました。
海外旅行の大衆化
パッケージツアーの普及により、海外旅行者数は急速に増加しました。1964年に約13万人だった日本人出国者数は、1970年には約66万人、1990年には1,000万人を突破。海外旅行は特別なものから、身近なレジャーへと変化していきました。
団体旅行の魅力
個人旅行が増えた現代でも、団体旅行には独自の魅力があります。
- 手配の手間がなく、すべてお任せで安心
- 添乗員や現地ガイドによる丁寧な案内
- 効率よく多くの観光地を巡れる
- 一人では行きにくい場所も訪問可能
- 旅先で仲間ができる楽しさ
- トラブル時のサポート体制が充実
変化する団体旅行のスタイル
かつての団体旅行は、旗を持ったガイドに大勢がついていくイメージでした。しかし現在は、少人数制ツアーやテーマ別ツアー、自由行動を多く取り入れたプランなど、多様なスタイルが登場しています。
現代の団体旅行トレンド
- 少人数でゆったり巡るプレミアムツアー
- 趣味や関心でつながるテーマ別ツアー
- 一人参加歓迎のおひとりさまツアー
- 世代別に楽しめるシニア向け・学生向けツアー
海外団体旅行の日に思うこと
海外団体旅行の日は、多くの日本人に世界への扉を開いたパッケージツアーの誕生を振り返る日です。60年前、海外旅行は夢のまた夢でした。今では当たり前になった海外旅行ですが、それを可能にした先人たちの努力と情熱に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。