半襟の日
季節の行事半襟の日とは
毎年1月15日は「半襟の日」です。京都半衿風呂敷和装卸協同組合が制定しました。かつてこの日が成人の日であったことから、振袖姿を華やかに彩る半襟に注目してもらいたいという願いが込められています。着物姿の印象を大きく左右する半襟の魅力を再発見する日です。
半襟とは
半襟(はんえり)は、長襦袢の襟に縫い付ける替え襟のことです。着物を着たときに首元からわずかに見えるこの部分が、顔映りや全体の印象を大きく左右します。実用性と装飾性を兼ね備えた、日本の着物文化ならではのアイテムです。
半襟の役割
もともと半襟は、襦袢の襟が汚れるのを防ぐ実用的な目的で使われ始めました。首元は汗や皮脂、化粧品で汚れやすい部分です。取り外して洗濯できる半襟を付けることで、高価な襦袢を長く清潔に保つことができたのです。
半襟の種類
現代では、素材や柄、色のバリエーションが豊富に揃い、着物コーディネートを楽しむ重要な要素となっています。シーンや季節に合わせて選ぶ楽しみがあります。
素材による分類
- 正絹(しょうけん) ― 上品な光沢があり、フォーマルな場面に最適
- 塩瀬(しおぜ) ― なめらかな手触りで、最も一般的な素材
- 縮緬(ちりめん) ― 細かいしぼがあり、温かみのある風合い
- 絽(ろ)・紗(しゃ) ― 透け感があり、夏用として涼しげ
- 化繊・ポリエステル ― 手入れが簡単で普段使いに便利
色と柄
最も基本的なのは白無地の半襟で、礼装から普段着まで幅広く使えます。成人式の振袖には刺繍入りの華やかな半襟が人気です。色半襟や柄半襟は、おしゃれ着として着物を楽しむ際のアクセントになります。
半襟の選び方
- フォーマルな場面では白か淡い色の無地を選ぶ
- 振袖には刺繍やビーズ装飾の華やかなものを
- 顔色が明るく見える色を選ぶと印象がアップ
- 着物や帯の色と調和するものを意識する
- 季節感を取り入れた柄で遊び心を演出
半襟の付け方と手入れ
半襟は長襦袢の襟に手縫いで付けるのが基本です。最近では両面テープや専用クリップで簡単に付けられるタイプも登場し、初心者でも気軽に取り替えられるようになりました。汚れたら外して洗濯できるので、こまめな付け替えで清潔感を保ちましょう。
首元から広がる着物の楽しみ
半襟は着物姿のほんの一部ですが、その影響力は見た目以上に大きなものです。顔のすぐそばにあるため、選ぶ色や柄によって印象ががらりと変わります。半襟の日をきっかけに、この小さなアイテムに注目してみてはいかがでしょうか。着物をより身近に、より楽しく感じられるようになるかもしれません。