6月
28日
貿易記念日
歴史的記念日最終更新:
貿易記念日とは
毎年6月28日は「貿易記念日」です。1859年6月28日(安政6年5月28日)、江戸幕府がアメリカ、イギリス、フランス、ロシア、オランダの5か国と結んだ修好通商条約に基づき、横浜、長崎、箱館(函館)の3港で自由貿易を許可する布告を出したことに由来します。1963年(昭和38年)に通商産業省(現・経済産業省)によって、貿易の大切さを再認識し、国際経済への理解を深める日として制定されました。
「安政の開港」が変えた日本
この日の布告は、日本が長く続いた限られた対外貿易の体制から、欧米諸国との本格的な貿易へと踏み出した転換点です。
- 「自由貿易」の始まり: 1858年に結ばれた日米修好通商条約をはじめとする「安政の五か国条約」に基づき、貿易開始が布告されました。実際の開港は旧暦6月2日(新暦7月1日)で、横浜市などでは6月2日を開港記念日としています。
- 主な輸出入品: 開港後、日本からは生糸や茶が輸出され、綿織物や毛織物などが輸入されるようになりました。
- 開港地の発展: 開港地には外国人居留地が設けられ、横浜ではガス灯や日刊新聞など、西洋の技術や文化がいち早く取り入れられました。
不平等な条件からのスタート
安政の五か国条約は、日本に関税を自由に決める権利(関税自主権)がなく、外国人の領事裁判権を認めるなど、日本に不利な内容を含んでいました。明治政府はその改正に長年取り組み、1911年(明治44年)に関税自主権を完全に回復して、条約改正が達成されました。
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貿易にまつわる豆知識
- 生糸が支えた近代化: 生糸は幕末から明治にかけて日本の最大の輸出品で、その外貨が近代化を支える資金源となりました。2014年には群馬県の「富岡製糸場と絹産業遺産群」が世界遺産に登録されています。
- コンテナの登場: 1950年代に登場した海上輸送用コンテナは、その後サイズが国際的に標準化され、荷物の積み替えの手間とコストを大きく減らしました。
- バーチャルウォーター(仮想水): 食料を輸入することは、その生産に使われた水を間接的に輸入しているとも考えられます。牛肉1kgの生産には約2万リットルの水が必要という試算もあります。
- サービスの貿易: 貿易というとモノの輸出入を思い浮かべがちですが、観光、特許使用料、デジタルサービスなどの「サービス貿易」も国際収支の大きな要素になっています。
- 比較優位: 各国が得意な分野に力を入れて交換し合うことで、お互いに利益が生まれるという考え方は、19世紀のイギリスの経済学者デヴィッド・リカードが唱えました。
貿易記念日を過ごすヒント
- 身の回りの服や食品、家電の「原産国」をチェックしてみる。
- 横浜や長崎、函館などの開港地の歴史資料館や、開港当時の街並みを訪ねてみる。
- 関税や貿易協定に関するニュースを1つ読み、生活への影響を考えてみる。
- 地元の特産品を海外に紹介するとしたら、どんな強みがあるか考えてみる。
海を越えて届くモノが、暮らしと世界をつないでいる
6月28日は、日本が本格的な国際貿易に踏み出した日です。1859年の開港から始まった世界とのつながりは、今では毎日の食卓や身の回りの品々に広がっています。今日は、手元にある品物がどこから届いたのかに目を向けてみてはいかがでしょうか。
朝礼・スピーチで使える一言ネタ
今日6月28日は『貿易記念日』です。1859年のこの日、幕府が横浜・長崎・函館での自由貿易を許可しました。当時の最大の輸出品は生糸で、その稼ぎが日本の近代化を支えたそうです。今、手元の文房具やスマホはどこの国から来たのか、ちょっと裏を見てみると面白いですよ。
朝礼・社内報・スピーチの話題にそのままお使いいただけます。