5月
5日
薬の日
歴史的記念日最終更新:
薬の日とは
毎年5月5日は「薬の日」です。1987年(昭和62年)に全国医薬品小売商業組合連合会(医薬全商連)が制定しました。611年(推古天皇19年)の5月5日、推古天皇が大和の菟田野(うだの、現在の奈良県宇陀市周辺)で、薬草や鹿の角などを採る「薬狩り(薬猟)」を催したと『日本書紀』に記されていることに由来します。その後、薬狩りは毎年の行事となり、この日は「薬日(くすりび)」とされたと伝えられています。薬の正しい使い方や、健康の大切さを考えるきっかけとなる日です。
薬狩りと伝統医療の歴史
日本の薬の歴史は、自然の恵みを暮らしに生かそうとする古代の人々の知恵から始まりました。
- 宮廷行事としての薬狩り: 薬狩りは、宮廷の人々が野に出て行う行事でした。男性は薬になる鹿の若い角を、女性は薬草を採ったと伝えられています。鹿の若い角を乾燥させたものは「鹿茸(ろくじょう)」と呼ばれ、今も生薬として知られています。
- 端午の節句と薬草: 5月5日は「端午の節句」でもあります。香りの強い菖蒲(しょうぶ)やよもぎを軒先に飾ったり、菖蒲湯に入ったりする風習は、薬草の力で邪気や病を払うという考えに基づくものとされています。
薬の日をめぐる豆知識
記念日の背景を知ると、身近な薬への見方も少し変わってきます。
- 制定団体はすでに解散: 薬の日を制定した全国医薬品小売商業組合連合会は、2014年(平成26年)に解散しています。記念日の名前と由来は、今も各地で紹介されています。
- 秋には「薬と健康の週間」: 厚生労働省などは、毎年10月17日から23日を「薬と健康の週間」とし、薬の正しい使い方や薬剤師の役割を知ってもらう取り組みを行っています。
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薬にまつわる興味深い知識
- 「薬」という漢字: 「薬」は旧字体で「藥」と書き、くさかんむりに「樂」を組み合わせた字です。草(植物)が薬の中心だった時代を感じさせる字の形といえます。
- プラセボ(偽薬)効果: 有効成分が入っていない錠剤でも、「効く」と思って飲むことで症状が軽くなったと感じることがあります。新しい薬の効果を確かめる試験では、この影響を取り除くために偽薬と比べる方法が使われます。
- 古代の薬の記録: 古代メソポタミアのシュメール人が残した粘土板には、薬の調合法が記されたものがあり、世界最古級の薬の記録とされています。
- 「医食同源」の考え方: 毎日の食事も体を作るもとになるという考え方です。スパイスやハーブの中には、古くは薬として使われてきたものも少なくありません。
- 用法・用量の大切さ: 「毒と薬は紙一重」といわれるように、適切な量なら薬となる物質も、量を誤れば体に害を及ぼすことがあります。説明書や医師・薬剤師の指示を守ることが大切です。
薬の日を過ごすヒント
- 家庭の常備薬をチェックしてみる。使用期限が切れた薬はないか、保管状態は適切か。いざという時に困らないよう、連休中に見直してみましょう。
- 生活リズムを整えてみる。質の良い睡眠やバランスの取れた食事を心がけ、菖蒲湯のような季節の習慣でゆっくり体を休めてみましょう。
- お薬手帳を確認してみる。これまでに使った薬の記録は、医療機関や薬局で相談するときに役立ちます。手帳アプリへの切り替えを検討するのもよいでしょう。
- 「心の休め方」を見つける。音楽、読書、誰かとの会話など、自分の心を穏やかにしてくれる時間を意識的に取り入れてみましょう。
自然の知恵と薬の歴史が、今日の健やかな暮らしにつながっている
5月5日は、古代の人々も願った「健やかでありたい」という思いに目を向ける日です。薬は、体調を崩したときに頼りになる存在ですが、正しく使ってこそ力を発揮します。新しい生活の中で少し疲れを感じているなら、それは体からの「休んでほしい」というサインかもしれません。古代の人々が薬草の香りで邪気を払ったように、今日は自分を労わり、心と体のバランスを整える一日にしてみてください。
朝礼・スピーチで使える一言ネタ
今日5月5日は『薬の日』です。611年のこの日、推古天皇が奈良の菟田野で薬草や鹿の角を採る「薬狩り」を行ったと『日本書紀』にあることが由来です。端午の節句に菖蒲湯に入るのも、薬草で邪気を払う発想から。連休の締めくくりに、救急箱の使用期限を一度確かめておくと安心ですね。
朝礼・社内報・スピーチの話題にそのままお使いいただけます。
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