正月事始め・煤払い
季節の行事最終更新:
正月事始め・煤払いとは
12月13日は「正月事始め(しょうがつことはじめ)」です。この日から新しい年を迎える準備を始める、という昔からの区切りで、年神様を迎えるために家を清める「煤払い(すすはらい)」もこの日に行われてきました。門松用の松を山へ採りに行く「松迎え」もこの日です。現代の年末の大掃除は、この煤払いが元になっています。
なぜ12月13日なのか
江戸時代前期まで(1684年まで)使われていた宣明暦(せんみょうれき)では、12月13日の二十七宿は必ず「鬼宿(きしゅく)」にあたりました。鬼が自分の宿にこもって外を出歩かない日とされ、婚礼を除くすべてのことに吉とされる日です。年神様を迎える準備を始めるのにふさわしい日として選ばれました。江戸城でもこの日に城内や神棚の煤払いが行われ、それにならって江戸の庶民も一斉に煤払いに精を出したと伝わります。その後の改暦で日付と二十七宿の対応は崩れましたが、「事始めは12月13日」という日付だけが今日まで受け継がれています。
- 煤払い:笹の葉をつけた長い竹竿で、天井・梁・かまどの煤を払い落とす
- 松迎え:門松や雑煮を炊く薪にする松を山へ採りに行く。松は年神様の依り代とされる
- 鏡餅:28日までに飾るのが縁起がよいとされ、29日は「苦」に通じるとして避ける地域が多い
- お歳暮:正月事始め以降に贈るのが本来の形とされてきた
神社仏閣の煤払い
各地の神社や寺院では、今も年末に一斉の煤払いが行われます。京都の東西本願寺では毎年12月20日に「お煤払い」があり、畳を割り竹で叩いて舞い上がった埃を大団扇であおぎ出す光景が、年末のニュースとして流れます。長い竹竿で本堂の煤を払う姿は、家庭の大掃除とは規模が違いますが、やっていることは同じです。
年神様を迎えるということ
煤払いも松迎えも、目的は「年神様(としがみさま)を迎える」ことにあります。年神様は正月に各家を訪れ、その年の実りと家族の健康をもたらすとされる神です。門松はその年神様が降りてくる目印であり依り代、鏡餅は滞在中の居場所、おせち料理は供えたものを家族で分け合う——正月行事の一つひとつが、この来客をもてなす段取りとしてつながっています。汚れた家には神様が来てくれないから清める、という発想が煤払いの出発点でした。大掃除が「面倒な年中行事」ではなく「準備」だったわけです。
今日の過ごし方
- いきなり家全体に手をつけず、今日はデスクの引き出し一段、明日は玄関、と区切って進める
- 「使うもの・使わないもの」を分け、不用品は年内の収集日を確認して出す
- 換気扇やコンロの油汚れは重曹、水回りの白い汚れはクエン酸と、汚れに合わせて使い分ける
- 窓拭きは曇りの日に。晴天だと洗剤が乾いて跡が残りやすい
大掃除には、始める日がある
年末ぎりぎりに慌てて片づけるのではなく、13日から少しずつ——昔の人はそういう段取りで年を越していました。12月13日は、大掃除のスタートラインに立つ日です。
朝礼・スピーチで使える一言ネタ
今日12月13日は「正月事始め」、お正月の準備を始める日です。昔の暦ではこの日が必ず「鬼宿(きしゅく)」という、婚礼以外は何をしても良いとされる日にあたったことから選ばれました。年末の大掃除、いきなり全部は大変です。今日はまず自分のデスクの引き出し一段から始めてみませんか。
朝礼・社内報・スピーチの話題にそのままお使いいただけます。
PR 関連商品