乗馬許可記念日
歴史的記念日最終更新:
乗馬許可記念日とは
4月19日は「乗馬許可記念日」です。明治4年(1871年)の旧暦4月19日(新暦では6月6日)、それまで武士にのみ認められていた乗馬が、身分に関係なく庶民にも許可されたことにちなみます。当時の日本はまだ旧暦(太陰太陽暦)を使っていたため、記念日は旧暦の日付をそのまま4月19日としています。制定した団体は明らかになっていません。
なぜ乗馬は武士だけのものだったのか
江戸時代、馬術は剣術や弓術などと並ぶ武芸の一つとされ、刀や鉄砲と同じように「兵器」に近いものとして扱われていました。
- 江戸時代の制限:商人や農民といった庶民が馬に乗ることは、身分制度のもとで禁じられていた
- 明治維新による変化:江戸幕府から明治政府へと体制が変わったことに伴い、身分にとらわれない新しい制度が次々と整えられていった
- 解禁の意義:乗馬の許可は、身分による区別が見直されていく流れの中の出来事の一つといえる
武芸としての馬術
武士が身につけるべき技をまとめて「武芸十八般」と呼ぶことがあり、馬術はその一つに数えられていました。中身は時代や流派によって異なりますが、弓術・剣術・槍術・水術などと並んで、馬を乗りこなす技術は武士の大切な素養とされていました。明治以降は、日本古来の馬術に代わって西洋式の馬術が主流になっていったとされています。
明治4年は「当たり前」が大きく変わった年
乗馬が庶民に開かれた明治4年(1871年)は、社会の仕組みが一気に変わった年でもありました。
- 旧暦7月14日:廃藩置県。それまでの藩が廃止され、府と県に置き換えられた
- 旧暦8月9日:散髪脱刀令。髪型を自由にしてよく、華族・士族が刀を差さなくてもよいとされた
- 暦の切り替え:日本が太陽暦(グレゴリオ暦)に移ったのは、明治5年12月3日を明治6年(1873年)1月1日とした改暦から。乗馬許可の「4月19日」が新暦では6月にあたるのはこのため
「あおる」と馬具の「障泥(あおり)」
馬の脇腹の両側に垂らす泥よけの馬具を「障泥(あおり)」といいます。「あおる」という言葉とこの馬具を結びつける説もありますが、どちらが先かも含めて語源ははっきりしていません。馬にまつわる言葉が、意外なところに残っているかもしれない、という雑学として楽しんでください。
今日の過ごし方
- 明治維新前後の身分制度の変化について調べてみる
- 実際に乗馬体験ができる施設を探してみる
- 日本における馬と人との関わりの歴史をたどってみる
- 西洋式馬術と日本古来の馬術の違いについて調べてみる
馬に乗るという自由が、時代の変化を映す
かつては武士だけに許された乗馬が庶民にも開かれたこの日は、単なる規制緩和にとどまらず、日本社会が大きく変わりゆく時代を映す出来事でもありました。4月19日は、乗馬という身近な趣味の背景にある、知られざる歴史に触れてみる日です。
朝礼・スピーチで使える一言ネタ
今日4月19日は『乗馬許可記念日』です。明治4年の旧暦4月19日、それまで武士にしか許されていなかった乗馬が庶民にも認められました。同じ年には廃藩置県や散髪脱刀令もあり、制度が一気に変わった年でした。当たり前の自由にも、始まりの日があるんですね。
朝礼・社内報・スピーチの話題にそのままお使いいただけます。
PR 関連商品