世界点字デー
世界の記念日最終更新:
世界点字デー(World Braille Day)とは
毎年1月4日は「世界点字デー」です。世界盲人連合が2000年の総会で採択し、2018年12月の国連総会で国際デーとして承認され、翌2019年から国連の国際デーとして実施されています。この日は、現在世界中で使われている「6点式点字」を考案したフランスのルイ・ブライユ(Louis Braille)の誕生日にちなんでいます。視覚障害を持つ人々にとって、教育、表現、そして社会参加のために不可欠な「点字」というコミュニケーション手段の重要性を世界中で啓発する日です。
ルイ・ブライユ:15歳で点字を考案
ルイ・ブライユ(1809〜1852年)は3歳の時に父の工房で道具によるけがをし、5歳ごろまでに両目の視力を失いましたが、学ぶ意欲を失いませんでした。10歳でパリの王立盲学校に入学し、1824年ごろ、わずか15歳で、指先で一度に捉えることができる効率的な「6点式点字」の体系を考案しました。それまでの触読文字は非常に大きく複雑なものでしたが、ブライユの革新的な発明により、視覚障害者は自ら読み、書き、記録することが可能になったのです。
私たちの暮らしに溶け込む点字
現代社会において、点字は「情報のバリアフリー」を実現する重要なインフラとなっています。
- 公共インフラ:エレベーターのボタン、階段の手すり、駅の券売機、案内図。
- 日常生活:シャンプーとリンスの識別(凸線)、酒類の缶(「おさけ」の表示)、家電の操作ボタン。
- デジタル技術:パソコンやスマートフォンの情報を点字で表示する「点字ディスプレイ」により、IT社会への参加も支えられている。
1月4日は、こうした街中の点字が「誰かの大切な目」であることを認識し、共に生きる社会のあり方を再確認する日です。
点字にまつわる興味深い知識
- 名前が文字の名に:英語やフランス語では点字を「braille(ブライユ)」と呼ぶ。考案者ルイ・ブライユの名前に由来している。
- 軍の「夜間文字」がヒント:ブライユは、フランスの軍人シャルル・バルビエが考案した、暗闇でも指で読める12点式の「夜間文字」をもとに、より読みやすい6点式に改良した。
- SDGsとの関わり:点字による教育環境の整備は、国連が掲げるSDGs(持続可能な開発目標)の「不平等をなくそう」という目標に直結している。
- 言語ごとの点字:縦3点・横2列の6つの点を組み合わせる仕組みは多くの言語で共通だが、どの組み合わせをどの文字に当てるかは言語ごとに異なる。日本語の点字は石川倉次が考案し、1890年(明治23年)に採用された。
- 点字の筆記具:「点字器」と呼ばれる道具を使い、紙の裏側から点を押して凸(とつ)を作る。そのため、書くときは読むときと左右が反対になる。
指先から広がる、無限の可能性
世界点字デーは、物理的な「目」で見ることだけが理解の手段ではないことを教えてくれます。点字が拓いた情報へのアクセスは、数多くの視覚障害者の才能を解き放ち、世界をより豊かなものに変えてきました。1月4日は、街で見かける小さな突起に指先を近づけ、そこにある知識や情報の重みに想いを馳せてみましょう。誰もが平等に情報を得られる社会こそが、私たちが目指すべき未来の形です。
世界点字デーを楽しむヒント
- エレベーターや手すりにある点字にそっと触れてみて、指先の感覚だけで情報を読み取ることの難しさと奥深さを知る
- 点字の「あいうえお」の法則を少しだけ調べて、自分の名前を点字でどう表すかシミュレーションしてみる
- 視覚障害のある人が書いた本や、点字図書館の活動についてインターネットで検索し、世界の捉え方の多様性を学ぶ
- 身近な製品に点字がついているか探し、企業のアクセシビリティへの取り組みに目を向けてみる
6つの点、世界を繋ぐ希望の光
1月4日は、15歳の少年の「学びたい」という情熱が、200年の時を超えて今も世界中を照らし続けていることを祝う日です。あなたが今日見つけた小さな点字の凸が、他者への想像力を広げる大きなきっかけになりますように。今日という日が、あなたにとって優しさと知的好奇心に満ち、すべての人に開かれた未来を願う、最高に美しい一日になりますように!
朝礼・スピーチで使える一言ネタ
今日1月4日は「世界点字デー」です。点字を考案したフランスのルイ・ブライユの誕生日にちなむ日で、彼が6点式点字を考えたのはわずか15歳のころでした。英語で点字を「braille」と呼ぶのも彼の名前から。今日はエレベーターのボタンの点字に、ちょっと目を向けてみてください。
朝礼・社内報・スピーチの話題にそのままお使いいただけます。
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