6月
6日
梅の日
食べ物の日梅の日とは
毎年6月6日は「梅の日」です。天文14年4月17日(1545年・室町時代)、現在の暦に換算すると6月6日にあたるこの日、後奈良天皇が京都・賀茂神社の例祭(現在の葵祭)に際して梅を奉納したところ、長く続いた日照りが終わり恵みの雨が降り始めたという故事に由来します。この雨が「梅雨」と呼ばれるようになったとも伝えられています。紀州田辺うめ振興協議会(紀州梅の会)が2006年(平成18年)に日本記念日協会へ申請し、正式に登録されました。
梅の日の故事と梅雨の語源
室町時代の日本は天候不順が続き、農作物が育たず深刻な飢饉が懸念されていました。1545年(天文14年)、後奈良天皇が賀茂神社に梅を奉納して雨乞いを行ったところ、雷鳴とともに大雨が降り、田畑を潤したとされています。人々は「梅が雨を呼んだ」と喜び、この時期の雨を「梅雨(つゆ)」と呼ぶようになったという説があります。
梅の歴史と日本文化
梅(ウメ)は中国原産とされ、奈良時代以前に日本へ伝来したとされます。平安時代初期まで花といえば梅を指すほど愛されており、万葉集には約119首もの梅の歌が収められています。桜が花見の主役となった平安時代以降も、梅は梅干しや梅酒として生活に密着した存在であり続けました。
- 万葉集:「春さらば なほたのまむと 白梅の 花より後は 思ひかけきや」など梅を詠んだ歌が多数。
- 菅原道真:「東風吹かば 匂いおこせよ 梅の花」─学問の神様・菅原道真は梅を深く愛し、天神信仰と梅は切り離せない関係にある。
- 梅干し:殺菌効果・疲労回復効果があるとされ、古来から保存食・携帯食として武士や農民に重宝された。
梅の栄養・健康効果
- クエン酸:梅に豊富に含まれるクエン酸は、疲労物質の代謝を促進し疲れを取る効果がある。
- 殺菌・抗菌作用:梅干しのカテキン酸やピクリン酸が雑菌の繁殖を抑制。食中毒の多い夏場に重宝される理由のひとつ。
- 梅エキス(ムメフラール):加熱した梅に生成される成分で、血流改善・動脈硬化予防の効果が研究されている。
- アルカリ性食品:梅は酸味が強いが体内ではアルカリ性に変化し、血液を弱アルカリ性に保つ働きが期待される。
梅の産地と梅酒・梅干しの楽しみ方
日本最大の梅の産地は和歌山県で、国内生産量の約6割を占めています。特に「南高梅(なんこうめ)」は果肉が厚く種が小さいため、梅干しや梅酒の最高級品として知られています。6月は梅の収穫シーズンにあたり、スーパーに青梅が並ぶ季節です。
- 青梅を使った梅酒・梅シロップ・梅ジャムを手作りしてみる。
- 完熟梅(黄梅)で梅干しを漬ける。土用干しを経て2〜3年熟成させると風味が増す。
- 梅の加工品(梅干し・梅昆布茶・梅ジュース)を楽しみながら、梅の歴史と健康効果について考える機会に。
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