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7月 14日

フランス革命記念日(パリ祭)

世界の記念日

フランス革命記念日(パリ祭)とは

7月14日は「フランス革命記念日」、フランス語で「Fête Nationale(フェット・ナショナル)」です。日本では映画のタイトルにちなんで「パリ祭」とも呼ばれています。1789年7月14日に起きた「バスティーユ牢獄襲撃事件」を記念し、フランスの自由・平等・友愛の精神と共和制国家の誕生を祝う、フランス最大の国民の祝日です。

バスティーユ牢獄襲撃事件とは

1789年7月14日、パリの民衆がルイ16世の専制政治に反発し、王権の象徴であった「バスティーユ牢獄」を武力で占拠した事件です。この日をきっかけにフランス革命が本格化し、その後の「人権宣言」や「王政廃止・共和政宣言」、そして近代民主主義の誕生へとつながっていきました。

  • バスティーユ牢獄:14世紀に建設された要塞で、政治犯を収監する王権の象徴だった。占拠当日の収容者はわずか7名だったが、民衆にとっては「圧政の象徴」の解放を意味した
  • 革命のスローガン:「自由・平等・友愛(Liberté, Égalité, Fraternité)」は現在もフランス共和国の国是として継承されている
  • 人権宣言(1789年8月26日):「人間は生まれながらにして自由で平等な権利を持つ」と宣言。世界の人権思想の礎となった

フランス革命の流れ

  • 1789年5月:財政危機に悩むルイ16世が全国三部会(聖職者・貴族・平民の会議)を召集
  • 1789年7月14日:バスティーユ牢獄襲撃。フランス革命の始まり
  • 1789年8月:封建的特権の廃止・人権宣言の採択
  • 1792年:第一共和政の成立。王政が廃止される
  • 1793年1月:ルイ16世がギロチンで処刑される
  • 1799年:ナポレオン・ボナパルトがクーデターで権力を掌握。革命期が終わる

現代のフランス革命記念日の祝い方

フランスでは毎年7月14日に盛大な祝典が行われます。

  • 軍事パレード(シャンゼリゼ大通り):パリで行われる世界屈指の軍事パレード。外国の部隊が招待されることもある
  • エッフェル塔の花火:夜になるとエッフェル塔付近のシャン・ド・マルス広場で大規模な花火大会が開催される。毎年数十万人が観覧
  • 舞踏会(Bal Populaire):消防署などを会場に庶民のダンスパーティーが各地で開かれる。革命時代の「共和主義の祭り」を受け継ぐ伝統
  • 世界各地のフランス大使館:日本のフランス大使館でもレセプションや文化イベントが開催される

「パリ祭」という日本での呼び名の由来

日本でこの日が「パリ祭」と呼ばれるのは、1932年のフランス映画「Quatorze Juillet(カトルズ・ジュイエ/7月14日)」が日本で「巴里祭(パリサイ)」という題名で公開されたことに由来します。映画の内容は革命記念日の前後を舞台にしたロマンス物語で、その美しい雰囲気とともに「パリ祭」という言葉が日本人の間に定着しました。

フランス革命が世界に与えた影響

  • 近代民主主義の誕生:人民主権・三権分立・基本的人権という現代国家の基礎概念を世界に広めた
  • ナポレオン法典:革命後にナポレオンが整備した法律体系は現在も多くの国の法律の基礎となっている
  • メートル法の誕生:フランス革命期に「世界共通の度量衡」として考案されたメートル法は現在世界標準
  • 日本への影響:明治維新後の自由民権運動にもフランス革命の思想が影響を与えた

豆知識

  • ギロチン:革命期に「平等な死刑方法」として導入された処刑装置。発明者のジョゼフ=イニャス・ギヨタン博士の名にちなむ。フランスでは1977年まで使用された
  • マリー・アントワネット:「パンがなければケーキを食べればいい」という言葉で知られるが、実際に彼女が言ったという歴史的証拠はない。1793年10月に処刑された
  • ラ・マルセイエーズ:革命期の1792年に作られたフランス国歌。「武器を取れ、市民たちよ」という歌詞が示す通り、民衆の戦いの歌として生まれた
  • 自由の女神とフランス:アメリカのニューヨーク港に立つ自由の女神像はフランスから贈られたもの。フランス革命の精神「自由」を象徴している

フランス革命記念日を過ごすヒント

  • フランス映画の名作(「アメリ」「最強のふたり」など)やフランス文学(ユゴーの「レ・ミゼラブル」など)に触れ、フランス文化の奥深さを楽しむ
  • クロワッサン・バゲット・ワインなどフランスグルメを味わいながら、革命時代のパリに思いを馳せる
  • 「自由・平等・友愛」というフランス革命の理念が、自分の日常の中でどう生きているか考えてみる
  • エッフェル塔の花火のライブ映像を動画サイトで探して観る。毎年多くの映像がアップロードされている

自由を求めた民衆の叫びが、現代の礎をつくった

1789年7月14日、パリの空に上がった炎は、単なる暴動の火ではありませんでした。それは「王が決めた運命を生きるのではなく、自分たちで未来を決める」という、人類史上はじめての大規模な宣言の炎でした。自由・平等・友愛——この三つの言葉が産声を上げた日を、7月14日に思い出してみてください。現代の民主主義も人権も、あの夜の民衆の勇気から生まれました。今あなたが当たり前のように享受している「自由」は、歴史の血と涙の上に築かれた尊い財産です。

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