7月
28日
世界肝炎デー
世界の記念日最終更新:
世界肝炎デーとは
毎年7月28日は「世界肝炎デー(World Hepatitis Day)」です。2010年の世界保健総会で、WHO(世界保健機関)の公式な国際デーとして定められました。日付は、B型肝炎ウイルスの発見に貢献し、1976年にノーベル生理学・医学賞を受賞したバルーク・ブランバーグ博士の誕生日にちなんでいます。世界各地で肝炎の予防・検査・治療を呼びかける日で、WHOは2030年までにウイルス性肝炎を「公衆衛生上の脅威」として排除することを目標に掲げています。日本でもこれに呼応して7月28日が「日本肝炎デー」と定められ、厚生労働省はこの日を含む1週間を「肝臓週間」として啓発活動を行っています。
ブランバーグ博士とB型肝炎ウイルスの発見
肝炎との闘いは、原因となるウイルスの正体を突き止めたことで大きく前進しました。
- オーストラリア抗原の発見: 1960年代、ブランバーグ博士は血液中のたんぱく質の個人差を研究する中で、オーストラリア先住民の血液から未知の抗原を見つけ、「オーストラリア抗原」と名付けました。これがのちにB型肝炎ウイルスの一部(HBs抗原)であるとわかり、診断法やワクチンの開発につながりました。
- ワクチンの普及: B型肝炎ワクチンの普及により、母子感染などによる新たな感染は世界的に大きく減りました。B型肝炎は肝がんの主な原因の一つであり、ワクチンは「がんを防ぐワクチン」とも呼ばれます。日本でも2016年からB型肝炎ワクチンが乳児の定期接種になりました。
「沈黙の臓器」と呼ばれる肝臓
肝臓は、栄養の代謝や有害物質の分解、胆汁の生成など、多くの働きを担う臓器です。
- 多彩な働き: 食事から得た栄養素をたくわえたり、体で使える形に変えたりするほか、アルコールや薬などを分解し、脂肪の消化を助ける胆汁を作っています。
- 高い再生能力と「沈黙」の理由: 肝臓は一部を切除しても元の大きさ近くまで再生する力を持っています。一方で、炎症が進んでも自覚症状が出にくいため「沈黙の臓器」と呼ばれます。血液検査などで早めに異常に気づくことが大切です。
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肝炎にまつわる豆知識
- 主なウイルス性肝炎: ウイルス性肝炎にはA型からE型まであり、慢性化して肝硬変や肝がんにつながりやすいのは主にB型とC型です。
- C型肝炎は飲み薬で治る時代に: かつては治りにくい病気とされたC型肝炎は、現在では直接作用型抗ウイルス薬(DAA)の飲み薬で、多くの人がウイルスを排除できるようになりました。
- 感染に気づいていない人も: 肝炎ウイルスに感染していても、自覚症状がないまま過ごしている人が少なくないとされています。
- 脂肪肝: お酒を飲まない人でも、食べすぎや運動不足によって肝臓に脂肪がたまる脂肪肝になることがあります。
- 無料で受けられる検査: B型・C型肝炎ウイルス検査は、多くの保健所や自治体が委託する医療機関で、無料または少ない負担で受けられます。
世界肝炎デーを過ごすヒント
- 健康診断の結果を見直し、AST(GOT)・ALT(GPT)・γ-GTPなど肝臓に関する数値を確認してみる。
- 肝炎ウイルス検査を受けたことがなければ、お住まいの自治体や保健所の検査の案内を調べてみる。
- お酒を飲む人は、飲む量や休肝日の取り方を見直してみる。
- 家族や友人と、肝炎の検査やワクチンについて話してみる。
静かに働く肝臓に目を向ける日
7月28日は、自覚症状が出にくい肝臓の病気について知り、検査や予防を考える日です。ブランバーグ博士の発見から半世紀あまりがたち、B型肝炎はワクチンで予防でき、C型肝炎は飲み薬で治療できる時代になりました。まだ一度も肝炎ウイルス検査を受けたことがない人は、この日をきっかけに調べてみてはいかがでしょうか。
朝礼・スピーチで使える一言ネタ
今日7月28日は『世界肝炎デー』です。B型肝炎ウイルスの発見に貢献したブランバーグ博士の誕生日にちなむ日です。肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、悪くなっても気づきにくいそうです。肝炎ウイルス検査は保健所などで無料で受けられることも多いので、一度調べてみませんか。
朝礼・社内報・スピーチの話題にそのままお使いいただけます。