9月
28日
世界狂犬病デー
世界の記念日最終更新:
世界狂犬病デーとは
毎年9月28日は「世界狂犬病デー(World Rabies Day)」です。2006年に発足した国際的な非営利団体「狂犬病予防連盟(Global Alliance for Rabies Control:GARC)」が始めた取り組みで、2007年から世界各地でイベントや啓発活動が行われています。日付は、狂犬病ワクチンを開発したフランスの細菌学者ルイ・パスツールの命日にちなみます。人や動物における狂犬病の影響や、その予防法を多くの人に知ってもらうことが目的です。
パスツールと狂犬病ワクチン
狂犬病は、狂犬病ウイルスを持つ動物(主に犬)にかまれ、唾液からウイルスが体内に入ることで感染します。
- 1885年の初接種: パスツールは1885年、狂犬病の犬にかまれた少年に開発中のワクチンを接種し、発症を防ぐことに成功しました。
- 近代細菌学の開祖: パスツールは、牛乳やワインの腐敗を防ぐ低温殺菌法の開発などでも知られ、ドイツのロベルト・コッホとともに「近代細菌学の開祖」とされています。
日本は狂犬病の発生がない国
日本では1950年に狂犬病予防法が制定され、犬の登録と予防注射が進められました。厚生労働省によると、国内では人は1956年、動物は1957年の猫での発生を最後に、狂犬病は発生していません。ただし、海外で犬にかまれて帰国後に発症した輸入例が、1970年に1例、2006年に2例、2020年に1例あります。
広告
狂犬病にまつわる豆知識
- 発症するとほぼ100%死亡: 発症してしまうと有効な治療法はなく、ほぼ100%が死亡します。だからこそ予防が何より大切です。
- 世界では年間5万人以上: アジアやアフリカを中心に、世界では今も年間5万人以上が狂犬病で亡くなっています。
- 「恐水症」という症状: 発症すると、水を見ただけで首の筋肉がけいれんする「恐水症」や、冷たい風で同じようにけいれんする「恐風症」が現れることがあります。
- かまれたらすぐ受診: 流行地で動物にかまれたら、すぐに傷口をよく洗い、医療機関でワクチン接種(暴露後接種)を受けることが大切です。
- 犬の予防注射は飼い主の義務: 日本では狂犬病予防法により、犬の登録と年1回の狂犬病予防注射が飼い主に義務づけられています。
- 「Zero by 30」: 世界保健機関(WHO)などは、2030年までに犬が媒介する人の狂犬病による死者をゼロにすることを目標に掲げています。
世界狂犬病デーを過ごすヒント
- 犬を飼っている人は、登録と今年の予防注射が済んでいるか確認する
- 海外旅行や出張の前に、渡航先の感染症情報を厚生労働省検疫所のサイトなどで調べておく
- 旅先では、犬や野生動物にむやみに近づいたり触ったりしない
- パスツールの業績や、ワクチンの歴史について調べてみる
防げる病気を、確実に防ぐために
9月28日は、今も世界で多くの命を奪っている狂犬病について知る日です。日本で長く発生がないのは、犬の登録と予防注射の積み重ねがあってこそ。今日は、身近な動物との付き合い方や、海外での備えをあらためて見直すきっかけにしてみてください。
朝礼・スピーチで使える一言ネタ
今日9月28日は『世界狂犬病デー』です。狂犬病ワクチンを開発したパスツールの命日にちなむ日です。日本では1957年を最後に国内での発生がありませんが、世界では今も年間5万人以上が亡くなっています。海外出張の予定がある人は、渡航先の情報を一度確かめておきましょう。
朝礼・社内報・スピーチの話題にそのままお使いいただけます。