そばの日
季節の行事最終更新:
そばの日とは
12月31日は「そばの日」です。実はこの記念日は毎月あります。日本麺業団体連合会が、江戸の商家にあった「晦日(みそか)そば」の習慣にちなんで、毎月の末日を「そばの日」としているためです。その年の最後の末日にあたる大晦日は、同時に「年越しそば」の日でもあります。また、日本記念日協会には、島根県雲南市の製麺会社・有限会社本田商店が制定した「晦日そばの日」(毎月の最終日)も登録されています。なお10月8日にも「そばの日」がありますが、こちらは東京都麺類生活衛生同業組合が「十(そ)八(ば)」の語呂合わせと新そばの時季にちなんで制定した、別の記念日です。
月末にそばを食べた、江戸の商人たち
江戸時代、商家では月末にまとめて代金をやりとりする習慣がありました。晦日は集金と棚卸しで一日中忙しく、ゆっくり食事をとる余裕がありません。そこで、注文すればすぐ届き、手早く食べられるそばの出前が重宝されました。これが「晦日そば」です。細く長いそばに「商いが末長く続くように」という願いも重ねられ、やがて縁起物として定着していきました。
- 長寿・縁:細く長い形から「長く生きる」「縁が長く続く」に通じるとされる
- 厄を断つ:そばは切れやすいため「今年の苦労や災厄を断ち切る」意味がある
- 金を集める:金銀細工師が飛び散った金粉を集めるのにそば粉を使ったことにちなむ縁起
- 食べる時間:年をまたぐと縁起が悪いとされ、大晦日のうちに食べ終えるのが習わし
年越しそばの記録は200年以上前にさかのぼる
毎月の晦日そばのうち、大晦日の分だけが行事として残ったのが年越しそばだと考えられています。江戸時代中期にはすでに広まっていたとされ、1814年(文化11年)に刊行された『大坂繁花風土記』にも年越しそばについての記述があります。少なくともこの時期には、上方でも年中行事になっていたことがわかります。
大晦日の一杯をどう選ぶか
- かけそば:温かいつゆでシンプルに。ねぎやわさびの薬味で香りを立てる
- 天ぷらそば:海老天やかき揚げをのせた、ごちそう仕立ての一杯
- 鴨南蛮そば:鴨の脂と長ねぎの甘みがつゆに溶けた、冬向きの組み合わせ
- ざるそば:冷たいままつけつゆで。そば粉の香りをまっすぐ味わえる
今日の過ごし方
- 近所のそば屋に出かけ、年内最後の営業に間に合わせる
- 薬味や天ぷらを用意して、家族で好みの一杯をつくる
- 0時をまたがないよう、食べる時間を先に決めておく
- 晦日そばにならって、来月末も一杯食べてみると決める
今年最後の一杯に、願いをのせて
そばは、江戸の商人にとっては手早い昼食であり、同時に縁起物でもありました。慌ただしい年末に短時間で食べられて、しかも願いまで込められる。そう考えると、大晦日の一杯にはなかなか無駄がありません。そして毎月の末日がそばの日なのですから、大晦日で終わりにする必要もありません。今年の労をねぎらいながら、ゆっくりすすってみてください。
朝礼・スピーチで使える一言ネタ
今日12月31日は「そばの日」です。実は毎月末日がそばの日で、江戸の商人が月末にそばを食べた「晦日そば」の風習が由来だそうです。そば粉で飛び散った金粉を集めたことから「金を集める」縁起もあるとか。今年最後の一杯で、来年の運も集めておきましょう。
朝礼・社内報・スピーチの話題にそのままお使いいただけます。
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