10月
26日
オーストリア建国記念日
世界の記念日オーストリア建国記念日とは
10月26日は「オーストリア建国記念日(Nationalfeiertag)」です。1955年10月26日、オーストリア議会が「永世中立法」を全会一致で可決し、永世中立国としての地位を宣言しました。第二次世界大戦後の占領状態から完全独立を回復したオーストリアにとって、最も重要な国民の祝日です。
オーストリアの独立と永世中立への道
1938年のナチス・ドイツによる併合(アンシュルス)ののち、第二次世界大戦の終結でオーストリアはアメリカ・イギリス・フランス・ソ連の4か国分割占領下に置かれました。
- 1955年5月15日:4か国とオーストリアの間で「オーストリア国家条約(ウィーン条約)」調印。占領の終了が決定
- 1955年10月26日:最後の外国軍が撤退完了。永世中立法が議会で可決される
- 中立の意義:スイスと同様の武装中立。NATO・ワルシャワ条約機構のどちらにも属さず、東西冷戦の緩衝地帯の役割を担った
永世中立国・オーストリアの国際的役割
- 国連の拠点:ウィーンは国連欧州本部・IAEA(国際原子力機関)・UNIDO(国連工業開発機関)など多数の国際機関が置かれる「第4の国連都市」
- 外交の舞台:米ソ首脳会談・中東和平交渉など重要な国際交渉の場として繰り返し利用された
- 難民受け入れ:1956年ハンガリー革命・1968年プラハの春など東欧の混乱の際に多くの難民を受け入れた
今日の過ごし方
- ウィーン・フィルハーモニーの演奏(ニューイヤーコンサートなど)でオーストリアの音楽文化に触れる
- ウィンナーシュニッツェル・ザッハトルテなどオーストリア料理に挑戦する
- 「中立国」という概念について、現代の国際情勢のなかでの意味を考えてみる
音楽と外交と中立が共存する国
モーツァルト・シューベルト・マーラーを生んだ音楽の国が、冷戦の最中に「どちらの側にも属さない」という英断を下しました。10月26日のオーストリア建国記念日に、平和と中立の意味を静かに考えてみましょう。
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